樹木葬に関するメリット・デメリットを膨大な口コミデータから分析し、わかりやすく解説します。
これから樹木葬をしようとする人にも、樹木葬の費用相場を知ってから検討しようとしている人にも、分かりやすくメリット・デメリットを5つずつ挙げてみました。
記事の後半にまとめも掲載しているので、最後までしっかり読んでくださいね。
もくじ
樹木葬とは?
樹木葬は、亡くなった方の遺骨を樹木の根元に埋葬する形式の葬儀方法です。通常、自然な環境で樹木が成長する中で、遺骨が自然に土に還り、樹木によって供養が続けられます。
主な特徴:
樹木との一体感:
樹木葬では、故人の遺骨が樹木の根元やその近くに埋葬されます。これにより、故人と樹木が一体となり、新しい命に繋がるイメージがあります。
自然な環境での供養:
墓地ではなく、自然な環境で樹木が育つ場所で葬儀が行われます。自然の中での供養が希望される方に適しています。
遺骨の還元:
遺骨は樹木の根元に埋葬され、時間の経過とともに土に還り、樹木に栄養を与えます。これにより、自然循環の一環となります。
個別の樹木:
通常、各家族や故人に対して個別の樹木が割り当てられます。これにより、特定の樹木で供養が行われるため、家族が樹木を通じて故人を偲ぶことができます。
エコフレンドリーな選択:
樹木葬は自然環境にやさしく、エコフレンドリーな葬儀方法として注目されています。墓石や墓地の利用がないため、土地やリソースの節約にも寄与します。
樹木葬は、自然愛や環境保護への思いを込めて、故人の供養を行いたいと考える方に選ばれる葬儀スタイルです。
樹木葬の年間費用はいくら?
年間管理費については、合祀型樹木葬の場合は不要なことが多く、集合型樹木葬や個別型樹木葬の場合は、8千~2万円ほどかかかると言われています。
霊園使用料や永代供養料に管理費が含まれる樹木葬もありますが、生前購入した場合において、管理費が発生する場合もあります。
樹木葬のメリット
樹木葬をすることは、いくつかのメリットが存在します。
以下では、樹木葬のメリットについて特徴的な点を5選ご紹介します。
1) 承継者問題に悩まずに済む
樹木葬では、お墓を守るための承継者問題が発生しません。伝統的なお墓では、後継者がいない場合や遠方に住んでいる場合にはお墓の維持管理や供養が難しくなることがあります。しかし、樹木葬では自然の中に埋葬されるため、特別な管理が必要ありません。遺族は心配せずに、亡き人の思い出を大切にすることができます。
2) 一般墓よりも費用がかからない
樹木葬は一般的なお墓と比べて費用が割安です。一般的なお墓では土地の確保や建立費用、維持管理費用などがかかりますが、樹木葬ではこれらの費用を抑えることができます。そのため、経済的にも選択肢として魅力的です。
3) 自然が豊かな場所で眠れる
樹木葬は自然豊かな場所で行われるため、故人は美しい自然の中で永眠することができます。鳥のさえずりや風の音を聞きながら、穏やかな環境で眠ることができるでしょう。自然に囲まれた環境は、故人との絆を感じる場所として多くの人に選ばれています。
4) ペットと入れる樹木葬がある
愛するペットと一緒に樹木葬を選ぶことも可能です。ペットは家族の一員であり、亡くなった後も心に残る存在です。樹木葬ではペットと一緒に墓地に埋葬することができ、永遠の眠りを共有することができます。
5) 宗旨や宗派を問わずに利用できる
樹木葬は宗旨や宗派を問わず利用することができます。特定の宗教の信仰に基づいたお墓ではなく、個々の信仰や思いを尊重しています。そのため、さまざまな背景や信念を持つ人々に開かれており、自由な形式で供養を行うことができます。
樹木葬のデメリット
樹木葬にはメリットがある一方で、実はいくつかのデメリットもあります。
以下にて樹木葬をするデメリットを5つご紹介します。
1) 返骨ができない
樹木葬では、故人の遺骨を返骨することができません。通常のお墓では、一定期間経過後に骨を取り出し、返骨することができますが、樹木葬ではそのような手続きがありません。そのため、一度樹木に埋葬された遺骨は永久にその場所に留まることになります。
2) 粉骨しなければならないこともある
樹木葬では、遺骨を直接埋葬するため、粉骨する必要がある場合もあります。粉骨は遺族にとって負担や心理的なストレスとなることもあります。また、正確な粉骨が行われない場合、遺骨の安置がうまく行われず、トラブルの原因となる可能性もあります。
3) アクセスが悪い場所に位置している場合がある
一部の樹木葬埋葬地は自然環境を重視し、山間部や森林地帯に位置していることがあります。そのため、アクセスが悪く、交通の利便性が低い場合があります。遺族や参拝者にとっては足を運ぶのが困難な場合もありますので、事前に確認する必要があります。
4) 親族の理解を得にくいこともある
従来のお墓に比べて樹木葬はまだまだ新しい概念です。そのため、一部の親族や宗教的な伝統に固執する人々からは理解されにくいこともあります。樹木葬を選ぶ際は、家族や親族とよく話し合って意見を尊重することが重要です。
5) 一般的な墓参りや法事ができない場合がある
樹木葬では、通常のお墓で行われるような墓参りや法事を行うことが困難な場合があります。特定の時期に参拝することができず、また施設や設備が整っていないため、遺族や参拝者にとって不便な状況となる可能性もあります。
樹木葬をするメリット・デメリットまとめ
引用:小さなお葬式
本記事では、樹木葬のメリット・デメリットについてまとめました。
樹木葬のメリットとしては、自然環境に配慮した埋葬方法であることや、美しい景観を楽しめることが挙げられます。また、費用が比較的安く済む場合もあります。
一方、樹木葬のデメリットとしては、手入れが必要であることや、線香やお供えが制限されることがあります。また、改葬ができない場合もあるなど、柔軟性に制限がある点も考慮すべきです。
樹木葬を選ぶ際には、自身の希望や価値観を考慮することが重要です。自然環境への配慮や美しい景観を重視し、手入れや制約を受け入れることができる方にとっては、樹木葬は良い選択肢となるでしょう。また、費用の面でお得に済ませたい方にも適しているかもしれません。
一方で、手入れや制約を嫌う方や、改葬ができる柔軟性を求める方には、樹木葬は向いていないかもしれません。また、周囲の理解が得られない場合や、通いづらくなる可能性もあるため、これらの点も考慮して検討する必要があります。
樹木葬を選ぶ際には、自身のライフスタイルや価値観、将来のビジョンをよく考えることが大切です。樹木葬のメリット・デメリットを十分に理解し、自身にとって最適な選択をすることが望ましいです。