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衛生管理者の資格取得のメリット・デメリット【みんなの本音】

衛生管理者の資格をとるメリット・デメリットを膨大な口コミデータから分析し、わかりやすく解説します。

衛生管理者の資格をとることが気になっている方にも、これから勉強しようとしている方にも、分かりやすくメリット・デメリットを5つずつ挙げてみました。

記事の後半にまとめも掲載しているので、最後までしっかり読んでくださいね。

衛生管理者とは?

衛生管理者とは、労働安全衛生法という法律により定められた国家資格です。
衛生管理の専門家のための資格で、企業や事業所の「衛生管理業務従事者」として働くために必要です。

職場において労働者の健康障害を防止するため、常時50人以上の労働者を使用する事業者は、その事業場専属の衛生管理者を選任しなければなりません

衛生管理者の主な役割は、就労中の労働災害や、労働者の健康障がいを防止することです

事業場の衛生管理や労働者の健康管理はもちろん、労働者への衛生教育や衛生委員会の運営も、衛生管理者の仕事です。

参考:厚生労働省「衛生管理者について教えて下さい。」ユーキャン「衛生管理者とはどういう仕事?」

衛生管理者の資格を取得するメリット

衛生管理者の資格をとることは様々なメリットがあります。

衛生管理者資格は企業や労働者双方に多くの恩恵をもたらします。
性別や年齢にかかわらず仕事ができることから、とても人気がある国家資格です。

以下では、衛生管理者の資格を取得するメリットについて特徴的な点を5選ご紹介します。

1) 会社からのニーズが高い

労働安全衛生法では、労働者が50人以上いる事業所では必ず1人以上の衛生管理者を選任することが求められています。そのため企業からの需要が高い国家資格です。
衛生管理者の資格を持っていることで、転職の際にも有利に働き、たとえば転職エージェントからの紹介案件の質があがるといったメリットがあります。

2) 合格率が高い

ニーズの高い国家資格でありながら、合格率が高いのも衛生管理者のメリットです。

衛生管理者試験に合格するためには、各科目の得点が4割以上、かつ全科目の総合得点が6割以上でなければいけません。
令和4年度の合格率は第一種と第二種で異なり、第一種は45.8%、第二種は51.4%と、第二種がやや高めです。

受験者のうち半数が合格しており、他の国家資格と比べると取得が容易といわれています。

参考:公益財団法人安全衛生技術試験協会 公式サイト

3) 企業内でのキャリアアップの可能性

衛生管理者の資格を持つことは、企業内でのキャリアアップのチャンスを広げることができます。衛生管理者は労働安全衛生に関する専門知識を持っており、職場環境の改善や健康管理に携わる役割を担っています。企業においては、従業員の健康や安全に対する重要性が高まっていますので、衛生管理者の存在は重要視されます。そのため、資格保有者は昇進や責任あるポジションへの就任など、キャリア面で優遇される可能性が高まります。

4) 一度取得したら更新不要

衛生管理者は、資格更新の必要がないのもメリットです。
第一種衛生管理者・第二種衛生管理者ともに有効期限はなく、一度取得すればずっと有効です。他の国家資格の中には、定期的に更新が必要なものが多数あります。更新には一定の時間と費用がかかりますので、更新が不要という点は大きなメリットといえるでしょう。

5) 勤務先での安心・安全な職場環境づくり

衛生管理者は、労働安全衛生業務従事者として、職場環境を健康的かつ快適に保つ役割を果たします。資格を持つことで、労働災害の予防や労働者の健康管理に関する専門的な知識を活かし、安心・安全な職場環境づくりに貢献できます。従業員の健康や安全への配慮は企業のイメージ向上にもつながりますし、働き方改革が進む現代社会においては欠かせない存在です。

衛生管理者の資格を取得するデメリット

衛生管理者の資格を取得するには様々なメリットがある一方で、実はデメリットも存在します。

以下にて衛生管理者の資格を取得するデメリットを5つご紹介します。

1) 時間と労力の負担

衛生管理者の資格を取得するには、一定の学習が必要です。
合格率が高いとはいえ、国家資格となるため専門的な勉強は不可欠です。時間と労力を要し、他の仕事や個人的な活動との調整が必要です。忙しいスケジュールを組み立てることが難しい場合は、注意が必要です。

2) 試験料用意

衛生管理者の試験を受けるためには、試験料6,800円を支払う必要があります。この料金は地域や資格取得機関によって異なりますが、一般的にはかかる費用です。試験料に加えて教材や参考書なども必要な場合があるため、支出計画を事前に立てておくことが重要です。

3) 年収に大きな違いがない

衛生管理者としての給与設定は基本的になく、資格を保持している人の年収は事業場の規模や業務内容、勤続年数などのベースにより変動します。それは、衛生管理者が専門職ではなく、日常業務における職務知識という意味合いが強いためです。
ただし、衛生管理者に対し資格手当を付与している企業は多く、収入アップの可能性はあります。

4) 通常業務と兼任で多忙に

衛生管理者は、職場の安全と健康について最終的な責任を負っています。万一の事故や健康問題が発生した場合、それらに対処する必要があります。
とはいえ、衛生管理者としての業務に専念できる環境は少なく、他の業務を兼任する会社がほとんどです。
そのため、衛生管理者になることで業務量が増加し、多忙になる可能性があります。

5) 受験の書類準備に手間がかかる

衛生管理者試験の受験資格は、最終学歴と労働衛生の実務経験年数によって変わりますが、実務経験の年数証明のために事業者証明書の提出が必要です。
現在勤務している会社や、過去に勤めていた会社に申請する必要があり、会社によっては発行まで時間がかかる場合もあります。

衛生管理者の資格を取得するメリット・デメリットまとめ

本記事では、衛生管理者の資格を取得するメリット・デメリットについてまとめました。

まず、衛生管理者の資格を取得することで、専門知識が身につき、自信を持つことができます。また、ニーズの高い国家資格でありながら、合格率が高く、一度資格取得すれば更新の必要がない点もメリットといえるでしょう。

一方で、衛生管理者の資格を取得するまでには費用や時間がかかるというデメリットもあります。また、年収に大きな差が生じづらく、事業所規模によっては通常業務と並行して衛生管理業務にあたるため多忙になる可能性があります

自身の目標や将来のキャリアパスに合わせて、衛生管理者の資格を取得するかどうかを検討してください。

衛生管理者の資格に関するみんなの本音

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